この記事では国家公務員宿舎について、次の内容を説明します。
第1回
- 国家公務員宿舎の概要
- 国家公務員宿舎の目的
- 業務の円滑化のためであり、福利厚生としての住宅支援目的ではないとされる。
- 種類
- 国設宿舎/一般借受宿舎/特借宿舎
- 省庁別宿舎/合同宿舎
- 部屋の規格と貸与基準
- 床面積に応じ、a~e規格に分類
- 実際に運用されているのはa~c規格
- 階級により貸与可能な規格(≒広さ)が異なる。
- 床面積に応じ、a~e規格に分類
- 無料宿舎とは
- 緊急参集要員などは、無料で官舎を借りることができる。
- ただし、行動範囲に著しい制約を受ける。
- 緊急参集要員などは、無料で官舎を借りることができる。
- 入居方法
- 管理は基地管理部隊の厚生課が担当
- 宿舎係と下調整の上、入居届を提出
- 国家公務員宿舎の目的
- 沿革
- 宿舎設置の世代
- ボリュームゾーンは1980年代以前に建設された「階段室型」
- 2000年代以降に建設された少数の官舎は、一般的マンションに似た間取り
- 国家公務員宿舎削減計画
- 2010年代、国民の批判により官舎は半数以上が廃止に追い込まれた。
- 入居要件の厳格化
- 無料宿舎の拡大と入居率の低迷
- 2010年代後半、艦艇の科長など部隊の主要幹部が無料官舎の対象に
- 老朽化等を原因とする入居率の低迷により、却って官舎存続の危機に
- 魅力化
- 2020年代の防衛予算増額により、リフォーム等が活発に
- 宿舎設置の世代
第2回
- 入居のメリット/デメリット
- メリット
- 家賃の安さ
- 寝室が広め
- 敷金・礼金・最低契約期間不要
- 木造家屋に比べ災害に強い
- 子育て等に向いたコミュニティ
- デメリット
- 老朽化と粗末な内装
- 断熱の乏しさ
- 官舎特有の風習
- 原状回復・軽微修繕関係
- メリット
- 入居時の知恵
- ネット回線の有無は事前確認可能
- 不良箇所は最初に徹底的に洗い出せ
- 家具・家電購入時は頻繁な転居を考慮して
- ガスコンロは2種類持とう
- エアコンは10~12畳用を買おう
- 除湿機は必須
- 風呂のカビは予防より駆除に注力
- 【意見】官舎のあるべき姿
- 本当に必要なのは、住居手当の増額
- 空室は許容すべき
- リフォームより新築を
- 家具はレンタルサービスの無償提供が望ましい
- 司令官公邸の設置を。
この記事は、読者の皆さまに自衛隊の未来について考える機会を提供するため、世間に向けて声を上げることの出来ない自衛官の思いを取り上げます。
なお、情報提供者の特定を防止するため、内容を脚色しております。ご了承ください。
入居のメリット/デメリット
船務長 先野1尉さて、制度のことばかり話していても埒が明かない。もう少し建設的な話をするとしよう。



確かに。そうですね。
家賃の安さ



官舎の圧倒的なメリットはコレだ。
無料宿舎のメリットもさることながら、賃料を払う場合でも、民間の賃貸住宅に比べ圧倒的に安い。世帯向けのc規格でも2~3万円程度、老朽化が進んだところでは1万円以下で済むところもある。



や……安い……。
- 所在地と床面積
- 原則として、賃料は所在地と使用床面積により決定される。
- 例)床面積65㎡の場合
- 横須賀市(二級地)は622円/㎡⇒40,430円
- 呉・佐世保・舞鶴・むつ市(その他の地域)は490円/㎡⇒31,850円となる。
- 例)床面積65㎡の場合
- 原則として、賃料は所在地と使用床面積により決定される。
これに、以下の要素が勘案される。
- 築年数
- 例)鉄筋コンクリート造、床面積65㎡で築50年経過した場合、1㎡あたり次の金額を差し引く。
- 横須賀市(二級地):309円/㎡⇒賃料は313円/㎡、20,345円
- 呉・佐世保・舞鶴・むつ市(その他の地域):354円/㎡⇒賃料は136円/㎡、8,840円
- 計算の際、単身赴任者や独身若年者はさらに多く差し引かれる。
- 例)鉄筋コンクリート造、床面積65㎡で築50年経過した場合、1㎡あたり次の金額を差し引く。
- 立地条件・構造・施設の違い
- 寒冷地への立地や、エレベーターの存在など。
- その他、公用に供する部分があるか、面積が極端に大きいか、など。
※国家公務員宿舎法施行令・同法施行規則による。



金は重要だ。家賃10万オーバーのマンションに住むのを諦めれば、年に100万円を貯金なり趣味なりに転用出来る。
ま、この圧倒的メリットをもってしても、住みたくない者が多いというのが問題なのだが……。



うーん。年100万は大きいですね……。定年まで官舎に住めば、2,000万か3,000万円くらいは変わってくるってことですもんね。
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老朽化と粗末な内装



次に、最大のデメリットだが……、総じて建物が老朽化しているということだ。先に述べたとおり、官舎のボリュームゾーンは60年代から80年代に建てられたもの。概ね築50年程度に達しており、なかなかしんどいものがある。



内装の貧弱さも厳しい。
築50年オーバーのところともなると、砂天井であることも珍しくない。老朽化するとちょっとした振動で砂がポロポロこぼれる。私が江田島で入居した宿舎もまさしくそうだったが、入居時点で畳の上に謎の粒が散乱していたので、害虫害獣が住んでいるのではと戦々恐々としたものだ。



うへぇ



また驚くべきは壁だ。キミはコンクリートに白ペンキを塗りたくっただけの部屋というのを見たことがないのではないかね?驚くべきことに、ほとんどの官舎はそういう仕様だ。



えーっと……壁紙とか、そういうのは無いってことですか。



まさしく。もっとも、これも1年も住めば慣れる。さらに、コンクリにペンキは、メンテナンスの容易さという観点から言えば合理的ですらある。どれだけ汚しても、メラミンスポンジで擦れば消える。ペンキが剥げてきたら宿舎係が白ペンキを上から塗りたくっておしまいだ。



あー……。そういう考え方もありますね。



一方で、水回りは本当に酷い。
風呂もコンクリにペンキを塗っただけの壁が多いので、ペンキのヒビ割れから水が入り込み、内部でカビる。1か月も経たないうちに、ヒビの形状に合わせて黒~茶色の線が浮かび上がるぞ。





うへぇ……。



洗面台も、場所によってはシステム洗面台が入っているが、そうでないところもまだまだ多い。化粧品がどうの以前に、歯ブラシの置き場にすら困る。





父の実家がこんな感じでしたね……。時代を感じる……。



それから、官舎というものに入って実感するのが、民間住宅ではいかにパイプが人の目に触れないところに隠されているかだな。官舎にはそういった配慮がないので、トイレなどには太々としたパイプが縦通する。





うーん……。まあ、見た目は殺風景ですけど、そういうものなんですかね。



こういうのは気にしなければ、どうということはない。ただ、こうしたところにホコリが溜まり、掃除がしづらいというデメリットはある。



内装のショボさという点で、もう一つ欠かせないのが電源だ。
古い建物はとにかくコンセントが足りない。特にキッチンでは、冷蔵庫電子レンジ、炊飯器、オーブントースター、湯沸かし器、電気調理鍋、食洗機……と、なにかと電源を要求する家電があるが、キッチンに用意されているコンセントはせいぜい2~3個口程度。そもそもスペースも足りないので、冷蔵庫と炊飯器と電子レンジ以外のものを置くのは厳しい。



スペースが足りないと言えば、70年代以前の官舎は、そもそも家電が入りきらないことが珍しくない。
例えば、冷蔵庫を置くスペース自体は用意されていても、幅が足りなかったり、吊り戸棚などが干渉したりして、設置出来ないといったことが起きる。事実、私は江田島ではダイニングに冷蔵庫を設置したことがある。



あー、世代の問題ですか。



そう。昭和時代に比べ、家電のサイズが全体的に大きくなってきているのだ。とは言え、そのために冷蔵庫のサイズを落とすわけにもいくまい。



冷蔵庫に限らず、洗濯機も縦型の大容量モデルだと、二槽式に比べ背の高いために蛇口に干渉することもある。



このあたりの問題は、官舎が、というよりは古い建物に特有の問題だ。民間の賃貸でも50年モノに住めば同じ問題に直面するだろう。



まあ……50年モノにはなかなか住まないですけどね。
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暑い!寒い!



続いて、古い官舎はとにかく断熱が酷い。ま、断熱材が入ってないのだから当たり前だな。窓ガラスも、今どきのペアガラスではないし、サッシ自体も伝熱性の高いアルミのものだ。



舞鶴の官舎など、本当に酷かった。1月に入居したのだが、暖房を24時間入れっぱなしにしても、室温が2桁に達しない。



えぇ……。それ、どうやって生きていくんです?



それは時間が解決するのだ。1週間ほど暖房を入れっぱなしにしておくと、ようやく2桁になる。それまで、私は冬山用の寝袋にくるまって耐え忍んでいた。



ん……?あ、コンクリートの熱容量の問題ですか。しばらく壁に熱を奪われ続けると……。



そう。コンクリートは熱容量の大きさ故に、暖まりにくく冷めにくいという特徴がある。しばらく人が使わないでいると、壁が外気温と同じ温度になってしまい、巨大な保冷剤になってしまうのだ。
実際、10℃くらいまで室温が上がった後も、ソファーと壁の間に手を突っ込んだらキンキンに冷えてたぞ。壁を触っても冷たくなくなったのは春になってからだ。



夏はこれと正反対のことが起きる。いくら冷房を掛けても、壁を冷ますのにエネルギーを浪費することになるし、窓からは熱が降り注ぎ続ける。



現代の高断熱住宅に慣れた人には、なかなか酷ですね……。



おまけに、エアコンの設置に制約が大きいのも問題だな。
先に述べたとおり、階段室型の官舎の場合、北側の部屋には室外機を設置するスペースが無いので、エアコンを設置することが出来ない。



そうでした。その部屋ではどう過ごすんですか?



ドアを開けっぱなしにして、エアコンを設置した部屋から空気を導いたりする。それでも限界があるから、私は北側の部屋は物置にしていた。



おまけに、ベランダに面した部屋だからといって、エアコンを設置出来るとは限らないという罠もある。



えっ、



エアコンを設置するには、①室内機を設置するスペース、②室外機を設置するスペース、③室内機・室外機を繋ぐ貫通管、④電源の4つが必要だ。
①室内機のスペースについては、架台が無い場合でも、固定金具を無理矢理後付けしてしまうことで付けることは不可能でもない。



問題は③貫通管と④電源だ。
古い官舎になると、そもそもこの貫通管がダイニングにしか設置されていないケースがある。



あ……



この場合、窓を半開きにして、無理矢理配管を通してしまう猛者もいるにはいる。というか官舎のベランダを見ていると、1部屋ぐらいはそういう奴がいる。



いや、防犯とか……。



そして、最後の難関として、配管を通すことが出来たとしても、エアコン用の電源が用意されていないことがある。
エアコンの電源は専用のコンセントから取るべきとされており、エアコン専用ではないコンセントから延長コードを引っ張ってきても、設置業者からは断られるのが普通だ。



以前住んでいた官舎には、貫通管はあるのに、肝心の電源が用意されていないことがあった……。本当に無念であった……。



……ご愁傷様です……。
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寝室が広め



さて、古い官舎にメリットが全くないかと言われれば、一応無いわけでもない。それが、寝室が比較的広めであることだ。



?



寝室が広め、と言うか……、要するに水回りが貧弱なのだな。
同じ70㎡でも、現代のマンションはユーザーの需要に合わせて、台所、風呂、トイレなどが広く作られている。またウォークインクローゼットなどが設置されることも多い。その結果、割りを食うのが寝室ということだ。
つまり、現代マンションなら四畳半になっている部屋が、古い建物なら六畳間に化けるのだ。



あ、なるほど。同じ床面積なら、台所や風呂やトイレが狭い分、寝室が広くなると。



これを良いと考えるか、悪いと考えるかは、住人の考え方によりけりだ。先に述べたとおり、キッチン家電の置き場に困ったりするので、あまり好みではない者も多いだろう。一方で、寝室が広い分、タンスなどを置いてもスペースに余裕を持てるのは、古い官舎の強みと言える。
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官舎特有の風習



では、もう一つデメリットを述べておこう。それが官舎には、一般的なマンションには無い独特の風習があることだ。



その代表例が、管理人や棟幹事といった諸役員業務だな。



まず、宿舎の管理人は原則として入居者から選定される。規則上、専従の管理人を置くことも出来なくはないが、よほど規模の大きい官舎でないと認められないので、入居者自身が管理人となるケースがほとんどだ。
(管理人)
国家公務員宿舎法施行規則
第二十七条 各省各庁の長は、宿舎の貸与を受けた職員のうちから管理人を選任して、宿舎の維持及び管理に関する業務を行なわせることができる。
2 各省各庁の長は、おおむね二百戸以上の宿舎をとりまとめて宿舎の維持及び管理に関する業務を行なわせるため、予算の範囲内で管理人を置くことができる。



管理人って、何をするんです?



代表的な業務は鍵や空室の管理だ。入居者が現れれば鍵を貸し出し、退去者が現れれば部屋の状況を点検して鍵を回収する。何かトラブルが起きた場合、宿舎の管理担当部隊に取り次いだりもする。



人が出入りする度に立会いとなると、結構忙しいですね。海上自衛官だと、出港してて不在なこともあるんじゃないですか?



そう。なので、名目上は貸与を受けた隊員が選ばれたことになっているが、実質的には隊員の配偶者が管理業務を担当するケースがほとんどだ。



それって、報酬とか出ないんですかね?



そんなものは無い。



……ですよね……。



あとは自治会長など、自治会役員もいるな。こちらは、マンションなどにも存在するが。宿舎の場合、宿舎全体でひとつの自治会を形成するので、宿舎内に必ず1名は自治会長が存在することになる。
棟幹事というのは、自治会費や共益費の徴収などを行う役割で、1号棟、2号棟と建物ごとに割り当てられていて、だいたい月単位で持ち回りする。



共用部分の清掃などを入居者が共同で実施しているのも特徴だ。



マンションと違って、業者がやってくれるわけじゃないんですね。



ああ。官舎によっては、そうした業務を外部委託しているところもある……が、その費用が一般的なマンションの共益費より高額なので、あまり評判が良くない。



集合住宅の共用部分というのは、結局のところ住民が自発的にメンテナンスするべきなのだろう。が、皆忙しいし、そうしたイベントを企画しても、特に海上自衛官は出港や当直で不在なことも多いので、結局やる人間が固定化されてしまう。あまりうまくいっていないのが現実だ。



うーん……。
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原状回復・軽微修繕関係



そして、忘れてはならないのが原状回復・軽微修繕だ。
原状回復とは、宿舎に損傷などを与えた場合に、修復などを行うか、賠償するかしなければならないという規定。
軽微修繕とは、天災などにより宿舎が損傷などした場合に、その程度が軽微なら入居者自身が修繕しなければならないという規定だ。
(宿舎の使用上の義務)
第十六条 被貸与者は、善良な管理者の注意をもつてその貸与を受けた宿舎を使用しなければならない。
2 被貸与者は、その貸与を受けた宿舎の全部若しくは一部を第三者に貸し付け、若しくは居住の用以外の用に供し、又は当該宿舎につきその維持管理機関の承認を受けないで改造、模様替その他の工事を行つてはならない。
3 被貸与者は、その責に帰すべき事由によりその貸与を受けた宿舎を滅失し、損傷し、又は汚損したときは、遅滞なく、これを原状に回復し、又はその損害を賠償しなければならない。ただし、その滅失、損傷又は汚損が故意又は重大な過失によらない火災に基くものである場合には、この限りでない。
4 前条第五項の規定は、被貸与者(同居者に限る。)の第一項又は第二項の規定に違反したことに基因する債務及び前項の規定による原状回復又は損害賠償に係る債務について準用する。(宿舎の修繕費等)
国家公務員宿舎法
第十七条 公邸の修繕(被貸与者の責に帰すべき事由(前条第三項ただし書の火災を除く。)による損傷又は汚損に係る修繕を除く。)に要する費用及び公邸の使用につき必要とする電気、水道、ガス等に要する費用(もつぱら居住者の私用に係るものを除く。)は、国が負担する。
2 天災、時の経過その他被貸与者の責に帰することのできない事由により無料宿舎又は有料宿舎が損傷し、又は汚損した場合においては、その修繕に要する費用は、国が負担する。ただし、その損傷又は汚損が軽微である場合には、この限りでない。



あ、コレなんとなく聞いたことがあります。宿舎出る時にメチャクチャ金を取られるってやつですよね。



ああ。ただ、この原状回復の規定には続きがあってだな。
1 原状回復及び軽微修繕の対象や範囲
被貸与者が行う原状回復及び軽微修繕の対象等は次のとおりとする。
なお、各省各庁は、当通達を基に運用方針等を定めることとする。(1)専用部分
原状回復及び軽微修繕は、損傷又は汚損(以下「損傷等」という。)の原因が被貸与者の責めに帰すべき事由によるもの、または被貸与者の住まい方によるもの、及び通常の住まい方・使い方で発生する可能性はあるがその後の手入れ等被貸与者の管理が悪いため発生または拡大したと考えられるものについて、被貸与者が行う。
(2)共用部分
国家公務員宿舎に係る原状回復等の取扱いについて(通達)(平成15年6月6日 財理第2212号 改正 平成28年12月2日 財理第3928号)
後略



……入居者の責任に依らない損傷だったら、入居者は払わなくていいってことですか?



まさしくそのとおりだ。家具を置いたことによる床のスレ、畳の日焼け、僅かな床のキズなどについて、入居者はいちいち賠償する必要がない。



この財務省通達は、もともと畳やふすまの新替などを入居者負担ですることと規定していた。それに基づき、官舎では退去時に入居者から料金を徴収することになっていた。
たいていの場合、入居期間に応じて負担額が決まっていて、2、3年も住むと畳代だけで軽く数万円は払わないといけないことになっていた。



だが、国交省が定めた一般的な賃貸住宅の原状回復のガイドラインからの乖離が著しく、平成28年の年末には専用部分……要するに、実際に借りる部屋の部分については、入居者に責任がない場合は負担しなくて良いと通達が改正されたのだ。



なんだ。じゃあ、そうやって退去時にお金を払わないといけないのは、もう10年も前の話じゃないですか。



ところが、だ。財務省がこのように通達を改正してからも、防衛省は入居者から金を取り続けたのだ。



……はい?



いや、未だに思い出すぞ。宿舎係からこの財務省通達片手に「ここにふすまと畳は入居者負担って書いてあるでしょ!」と何度も怒鳴られた。それは共用部分の話であって、専用部分は違うだろと何度も指摘したのだが「それでも払うことになってるんです!皆払ってるでしょ!」の一点張りだった。
1 原状回復及び軽微修繕の対象や範囲
国家公務員宿舎に係る原状回復等の取扱いについて(通達)(平成15年6月6日 財理第2212号 改正 平成28年12月2日 財理第3928号)
被貸与者が行う原状回復及び軽微修繕の対象等は次のとおりとする。
(中略)
(2)共用部分
イ 集会場、自転車置場、児童遊園地、共同物置、共同給排水設備及び共同電気設備の補修及び取替えのうち、以下のもの。
イ)建具、畳等について
A 障子及び襖(戸襖を含む。)の張替え(障子は一枚単位、襖は原則として一組単位とする。)。
B 網戸の張替え。
C 硝子の入替え及びパテ(ゴムパテを含む。)の詰替え。
D 把手、引手、錠、鍵、蝶番、戸車その他建具附属器具類の補修及び取替え(ただし、玄関のシリンダー錠及びドア・クローザーの取替えを除く。)。
E 畳表の裏返し及び取替え(一枚単位とする。)。
F 壁の塗替え及び壁クロス等の張替え(原則として一面単位とする。)。
(後略)



???



上司からは「そうやって揉めていると、そのうち基地業務隊司令あたりが艦隊司令部に怒鳴り込んでくるから払え」と言われてな。そんなこんなで、たいして住んでもいない宿舎に、年イチで引っ越す度に何万円も吸われたのだ。



いや……本当に、理解出来ないんですが???



要するにだ。入居者負担が禁止されてなお、奴らは修繕するための予算を持っていなかったのだ。そのまま畳やふすまを腐らせれば、貸与することもままならなくなり、稼働率低下、宿舎の解体という事態に繋がりかねなかったので、修繕費を確保する必要があったのだ。



それに、宿舎というソフトウェアを運営しているのは基地業務隊宿舎係だが、そのハードウェアたる建物自体の国有財産としての管理責任は地方総監部にあるので、宿舎としての運営失敗により建物の価値を毀損したとなれば、部隊間での責任問題にもなりかねない。



はぁ……。



ま、まっとうな神経をしていれば、そこで予算を取りに行くのだが、慣習的に入居者から金を脅し取りつづけたのが問題だな。



そんなのおかしいじゃないですか!予算が付かないってことは、国として「やるな」って意思表示をしたことですよ!たとえ官舎がボロボロになろうが、人に貸せなくなろうが、放っておけば良いじゃないですか!
そんなの、弾や燃料の予算が足りないから自衛官から料金徴収して艦動かしますって言ってるくらいメチャクチャですよ!



まったくだな。とは言え、当時は修繕費を調達出来るアテもなく、さりとて稼働率は維持せざるを得ず、と奴らが苦しい状態にあったのは間違いない。それで私の財布に手を突っ込まれても困るんだがな。



それって、まだやってるんですか?



いや、さすがにもうやっていない。令和……4年くらいのことだったか。ようやく海幕から御聖断が下ってな。原則として入居者から修繕費を取らないようにとされたのだ。皆、口にはしないが国家安全保障戦略など三文書の制定や、それに伴う防衛費増額の方針と時を同じくして決まったのは、偶然ではなかろう。



本当に、大変でしたね。



大変どころの話ではない。財務省通達が改正された後も、奴らは5年以上にわたって入居者から不当に金をせしめ続けたのだ。だが、その金はもう使い込んでしまっていて、返すこともままならない。



積立金として残っていた分は一部返金されたが、その金額や配分の仕方もおおよそ納得のいくものではなかった。そもそも、誰からいくら徴収したのかすら、直近の1~2年以外はマトモに把握出来る状態ではなかったと聞く。場所によっては宿舎係が役に立たないので、事もあろうに、ただの入居者に過ぎない「自治会の会計係」に返金業務を丸投げした官舎すらあった。



えぇ……。



……ま。官舎とは、そんなところよ。
現在ではそうした費用の徴収は行われていないから、安心したまえよ。もちろん、家具を引きずったり、結露を放置してカビさせたりと、入居者に責任があるような損傷は、引き続き入居者が払わなければならないから、そこは注意が必要だ。



それは……まあ、そうですよね。



実際、入居者責かどうかという判断は、管理人のさじ加減一つ、というところもある。建物が古い故、ふすまに小規模なカビが生じることも珍しくはないが、それを入居者責として修繕費を請求されることも、依然として無いわけではない。



それから、原状回復・軽微修繕とは直接関係ないのだが、宿舎によっては、電球などの交換品を納戸に備えておく慣習があるところもある。



それは、電球が切れたときとかに、すぐ交換出来るようにですか?



ああ。そんなの自分でなんとかしろと言いたいところだが、昔の心優しい住人が始めてしまったのだろう。
で、私はそういう官舎に入居して、その交換品に一度も手を付けたことがなかったのだが、いざ退去するときになって、交換品がまるで規定数に達していないことが発覚した。



ま、前の入居者が退去するときに、当時の管理人が点検していなかったのだろう。だが、誰かが買ってこなければならない。誰かといえば、私をおいて他に無く。結果、ここでも出費を強いられることとなった。



えぇ……。



幸いにもそれほど高額ではなかったから、良しとしよう。それより、退去時の一番バタバタしているときに、急遽買ってこいと言われたことの方がキツかったな。
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敷金・礼金・最低契約期間不要



いささかネガティブになりすぎたな。頑張って、なんとかメリットにも目を向けようではないか。



原状回復等の費用が生じるのは確かにデメリットだが、同時に敷金・礼金が不要であるというのも見逃せないメリットではある。



確かに。普通のアパートだと、入居するだけで家賃2~3か月分くらいは追加出費要りますもんね。



年イチどころか、1年も経たないうちに転勤ともなれば、民間賃貸だと最低契約期間の制約から家賃1か月分の違約金を求められることもある。それを思えば、10万円~20万円分くらいはコストが浮くわけで、多少の原状回復費用が掛かっても、元が取れる……と、なんとか納得するしかない。
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災害に強い……?



住宅として、下の下であるのが常の官舎だが、一つ誉めておくと50年経っても一向に倒壊する気配のない頑丈さが挙げられる。何故そんな頑丈に造ったのか、理解しがたい。



鉄筋コンクリートの建物ってやっぱり頑丈なんですかね。



築何十年という木造アパートでは、台風で倒壊したとか、壁に穴が空いたというような話も聞かないわけではないからな。故に、地震や台風などへの耐性が高いのは事実と言えるだろう。



立地も、必ずしも便利な場所とは言いがたいが、過去50年の間に幾度となく台風や地震に晒されながら、大きな被害は受けずに済んだ場所ではある。時の試練を乗り越えたというのは無視出来んな。



実戦証明みたいなもんですね。



とは言え、窓ガラスは強力な合わせガラスではないので、割れるとなればあっという間に割れる。あくまで躯体が頑丈なのであって、中の人間や家財が一切の被害を受けずに済むわけでは無い。そこは勘違いするべきでは無いな。
子育て等に向いたコミュニティ



賃料以外で私が特筆すべきと考えているメリットがコレだ。
まず、入居者が全員自衛隊員、合同宿舎でも国家公務員で、変な輩がいない。



……自衛隊にも変な輩はいません?



あのな、よその世界に行けば、もっとヤバい奴らなどいくらでもいるのだぞ。確かに自衛官はデリヘルを経営したり退職時に退去で揉めたり、特殊詐欺の出し子になったりすることはあるかもしれんが、おおっぴらに官舎部屋を反社のたまり場にしたり、不動産会社を起業したりするような奴はいないだろ。



あー、そういうレベルですか……。
……ん?



子育て世帯としての観点から言うとな、c規格官舎は必ずしも悪くはない環境だ。まず、ほとんどの住人が30代前半から40代後半あたりで、多くの世帯は乳幼児から小学生ぐらいの子どもを育てている。
子なし世帯や単身赴任だとb規格に案内されることが多いからな。最近は無料宿舎の兼ね合いでc規格に単身・独身で居住している者も増えてきてはいるが。



それって、そんなに大事なことですか?



大きいぞ。まず、子どもがいることに伴う諸トラブル……まあ、主に騒音だが、そこのリスクが大きく下がる。何しろ、ほとんどの住人が他世帯に少なからず迷惑を掛けているので、お互い様という雰囲気ができる。
実際にトラブルになる/ならない以上に、肩身の狭い思いをしなくて済むというのが大きい。



確かに。迷惑かけっぱなしだと、なかなか辛いものがありますね。



それに、世帯向けの官舎コミュニティでは子育てに関する知識共有が行われる。子連れでも入りやすい店や、遊び場、評判の良い塾など、足で稼がないと得られない情報が得られるので、年イチで転居を繰り返す幹部やその配偶者にとっては、貴重な情報源となる。



コレについては、ご近所付き合いが嫌いだと厳しいものがあるが。次の宿舎でもバッタリ会ったり、なんだかんだで長い付き合いになるので、面倒でも他の住人には愛想良くしておいた方が身のためだ。



それから、世帯向け宿舎には簡素な公園が併設されるので、子どもの遊び場にもなる。せいぜい砂場と滑り台とブランコぐらいの慎ましいものだが、同年代の子どもが数人はいるし、毎日のように遠出しないで済むというのは、親として心強いものがある。



この人の口から、こんな殊勝な言葉が出てくるとは……。



また、それなりに購買力の大きい集団になるので、多くの場合、徒歩圏内にスーパーマーケットとドラッグストアくらいは存在する。価格の安さを求めると車で遠出する必要も出てくるが、育児をしながらだと多少高くても、すぐそばに店があるのは助かるものだ。
なお、江田島の大原宿舎を除く。あそこは最も近い経済活動の場が1術校のポプラだ。



大原宿舎、本当に厳しいんですね……。



せめて標的機整備隊の隣に厚生棟でも有れば良いのだが、それすら無いのだ。栄光あるウルトラ警備隊のためにそのくらい用意しておけば良いだろうが、奴らは人間を辞めているので、1術校警備科玄関に何故か設置されているアイス自販機以外には経済活動をしないのだ(偏見
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入居時の知恵



実際、入居するときにコレしておいた方がいい、みたいな豆知識はあります?
光あれ。



物件選ぶときって、何を基準に選びます?やっぱり日当たりとかですかね?



ああ……「光」。これはとても重要だ。



キミがまずやるべきは、候補となる宿舎の住所を調べること。これは宿舎係で調べれば分かる。その上で「フレッツ光 提供エリア 確認」でググれ。



あなた方はいったい何の話をしているんですか……。



……いや、コレは重要ですよ。ボクとしたことが、うっかり忘れてました!



ここでNTTを選んだのは、日本最大級の事業者であるからだ。KDDIやNuro光、一部の電力会社なども光回線事業には参画しているが、提供エリアの広さではなんと言ってもNTTが一番で、しかも実際の資料請求等をしなくても、サービス提供の有無を確認できる。物件を検討する段階で確認するには最適だ。



しかも、NTTの光回線が来ていれば、光コラボの回線業者に繋がる可能性も高い。どうしても他社で契約したいなら別だが、光コラボの各社が選択肢に入れば、充実したネットライフがほぼ確約されるとみて良いだろう。



実際、官舎には回線って通ってるものなんですか?



これは、官舎により全く異なる。最大速度1Gbpsの「ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼」に対応している官舎もあれば、最大速度100Mbpsしか出ないVDSL方式(※2026年1月をもってNTTはサービスを廃止、順次光回線への切り替えを実施中)にしか対応していない官舎もある。



集合住宅の場合、回線があるかないかはおおむね3段階に分かれる。
①近隣地域まで線が来ているか。
②集合住宅自体に線が来ているか。
③部屋まで線が来ているか。



②の集合住宅自体に線が来ているか、というのはつまり、外壁の接続箱まで線がつながっているかという話だ。ここまで線が来ていれば、エリア検索時にサービス利用可能という表示が出る。
③部屋まで線が来ているか否かは、それ以前の住人が工事をやったことがあるか否かに左右される。工事済みなら部屋内に光コンセントが残っていて、工事なしでONU等を接続すれば使えるようになる。



部屋まで来てなかったら、部屋に線を引き込む工事が必要ですね。



ああ。そういうことだ。工事費用は2~3万円程度必要なので、転勤する度に負担すると、ちとキツいものがあるな。ま、それでも払うが。



問題は①②を満たさない場合だ。近隣まで線が来ていても、建物自体に引かれていないとなると、個人の要望で宿舎に工事をすることは難しい。そもそも近隣まで線が来ていなかったら論外だな。



はぁ……線が通ってないなんてことあるんですね。
そういう場合は、携帯電話のテザリングでなんとかするしかないですかね。



ああ。仮に回線が来ていたとしても、家でのネット利用がYoutubeで動画を見るくらいしかないなら、わざわざ光回線を利用せず、携帯電話の通信枠を盛った方がトータルで安くなることもあるな。単身・独身者の場合、家でネットが必要な時、そこに携帯電話が存在しないこともほとんどないだろう。



あとは、ドコモのHome5Gや、Sofbank Airなどのいわゆるホームルーターも選択肢に入る。私も官舎に線が来ていなかったのでやむを得ず使ったことがある。使う回線は所詮携帯電話回線なので、平日の昼間や19~23時頃などは極端に通信速度が低下しがちだ。ま、繋がるだけマシと考えて許容しなければならない。
それ以上に厄介なのが独特の契約形態で、解約の手続きが非常に面倒だった。使わずに済むなら使わんほうがいいな。



回線、来ているといいなぁ。
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まずは不良箇所の洗い出し



さて、気を取り直して宿舎に入居した時の話をしよう。まずは、原状回復・軽微修繕の回避だ。入居したら、とにかく部屋中をくまなく見て回り、ありとあらゆる汚れやキズを記録するのだ。



あー、そういう奴ですか……。



入居時には、室内の不備事項を宿舎係に報告する書面を渡される。だいたい2週間以内に、宿舎係に提出しなければならないのだ。
着隊翌日に1か月出港とか、気の狂ったことを平然とやる組織なので、提出出来ない場合どうすればよいのかは知らん。



ひょっとして、その書面に記載されていなかったキズとか汚れは、退去時に費用請求されるんですか。



そういうことだ。
故に、死ぬ気で書け。書面に収まりきらないなら、別紙を付けろ。



えぇ……。だって、入居者責じゃないものは原状回復・軽微修繕の対象外になったんでしょう?



それなんですけどね、水雷長。
私は前の宿舎でソレやられたんですよ。古い建物だから、このぐらいのキズとか、汚れとか、修復痕とか、しょうがないよなって思って書かなかったんです。そしたら、退去点検に来た管理人から書面に記載されていなかったことを理由に、私が汚したんだって言われて……。



金取られるならまだ良かったんですけど、ふすまは退去完了までに貼り替えろって言われてですね。退去まで数日しかないのに、急遽業者を呼んで特急料金で貼り替えてもらうしかなかったです。



そんな……。



しかも、ふすまの茶色いブツブツ、管理人はカビだって言い張ってたんですけど、業者によれば糊が古くなって色が浮き出てきただけだったんですよ。



それ、まさしく単なる経年劣化じゃないですか!



残念ながら、そういう現状があるのだ。原状回復を求められるか否かは管理人のさじ加減一つ。我々には、そこに異論を差し挟む権利など与えられていないのだ。
故に、せめて身を守るためには、少しでも疑わしいと思った不具合は全部書いておくことなのだ。



ちなみに、前の住人が見つけた不具合って共有してもらえたりは……



そんなものは無い。



何でだよぉ……!
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家具・家電は転居に備えて



それから、家具・家電を買うときは、よく考えることだ。
官舎に入る人間は、大抵の場合1~2年程度しか住まず、何度も転居を繰り返すことになる。



官舎のデザインは、どこの建物も似通ったものになっているが、細かい寸法は千差万別だ。したがって、業界人が言うところの「シンデレラ・フィット」は追及するべきではない。大きな家具・家電の購入は極力避け、間取りに余裕を持たせておいた方が、次の官舎で泣きを見ずに済む。



まあ……そうですよね。



寝室はそれほど問題にならない。収納の位置・寸法には差がある一方で、ほぼ間違いなく団地間で四畳半、六畳間とそれほど寸法に差がない。
団地間
公営住宅で広く用いられる畳の規格。
部屋の広さは四畳半、六畳と、畳の枚数で表されることが一般的であるが、基準となる畳のサイズは地域等により差がある。
団地間は、戦後の住宅難にあって公営住宅を効率的に設置するために設けられた新規格であり、京間(191×95.5cm)や江戸間(176×88cm)といった伝統的規格より狭い、170×85cmを採用している。国家公務員宿舎では団地間が採用されているケースがほとんどであり、戸建て住宅に慣れた人に狭さを感じさせる原因となっている。



鬼門となるはやはり台所で、冷蔵庫や食器棚など家具・家電を設置する需要が多いにも拘わらず、建物による寸法差が大きい。今の官舎では使えていても、次の官舎には収まりきらない、という問題が起きやすい。
冷蔵庫



やっぱり冷蔵庫とか、小さめのを買わないといけないですかね。



独身・単身者向けの小容量機ならまず問題になることはないが、世帯向けとなると若干厳しい。
私の経験から言うと、冷蔵庫は450L~500L程度の大きさが、台所に収まるか収まらないかの瀬戸際になる。外寸にして65cm×65cm×180cmくらいだ。場所によってはそれでもダメなこともあるが。
600L級となると、ダイニングに設置することを余儀なくされることが多いのではないかと思う。



冷蔵庫の扉には右開き、左開き、フレンチドア(観音開き)があるが、選択肢があるならフレンチドアにしておいた方が身のためだ。官舎の台所は台所が細長い形状になっているケースが多く、右・左開きだと向かいに設置した食器棚などと干渉する恐れがある。


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- 外寸65×65×183cmと、多くの官舎台所に収まるギリギリのサイズながら、断熱材の改良により壁の薄型化に成功し、485Lの大容量を実現!
- メインの冷蔵室は棚内のレイアウトを調整可能で、製氷タンクの配置を工夫することで、チルドエリアも大容量!
- 解凍なしでの調理を可能にする「切れちゃう瞬冷凍 A.I.」や生野菜の冷凍すら可能にする「できちゃうV冷凍+」等、冷凍技術において他社を圧倒!
- 真ん中の段を野菜室にしたデザインで、キャベツや2Lペットボトル等の重い品を屈まずに出し入れ可能!
- 外観はマットな木目調で、高級感あり。



まあ、アレコレ言うが、冷蔵庫のサイズは家庭での需要に支配される。600Lの需要がある世帯で小容量機を買っても後悔することになる。450~500Lでやりくり出来るならそれに越したことはないが、難しいなら無理せず、ほかの部分を切り詰めた方が良いだろう。
電子レンジ



それよりサイズを選ぶ余地があるのは電子レンジだ。
電子レンジは求める機能により大きさは様々だが、大所帯だからといって必ずしも大容量モデルでなくてもよいので、サイズを切り詰めることが可能になる。



レンジ機能だけの単機能モデルにすれば、だいぶ小さくなりますかね?



いや、必ずしもそうではない。単機能の方が多少小さめになるが、電子レンジにも庫内容量の選択肢があるのだ。一般に、20L未満が1人用、20L以上が世帯用と言われていて、世帯向け単機能モデルと1人向け多機能モデルでは、前者の方が外寸が大きくなるケースも珍しくない。
……が、世帯では本当に20L以上を必要としているのか?ということを見つめ直す必要がある。



もうひとつ、考えるべき要素として、電子レンジ以外の機能の必要性もある。結論を言えば、私は多くの人は電子レンジ以外の機能も必要としていると認識している。



例えばオーブントースター。普段は米ばかり食べる者も、時として食パンを食べたくなることがあるだろう。わざわざオーブントースターを別に買っても利用頻度は低いし、置いておく場所も、そのための電源も無い。ならば、電子レンジにその機能を集約させた方が合理的だ。



確かに……。



そこで私が選んだのが、三菱電機のZITANGだ。これは本当に便利だぞ。
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- 電子レンジ、グリル、オーブンの3機能
- 最大の売りは、電子レンジで全体を温めた後、自動でグリル加熱に移行する自動リレー調理「レンジ▶グリル加熱」で、加熱時間を短縮しつつ、カリッとした仕上がりを実現!
- 時短のため、敢えての小容量。庫内高さを低くすることで、オーブンの予熱なし調理を実現!
- 付属のセラミック皿は、加熱後そのまま食卓に並べても違和感ないデザイン。洗い物を減らせて便利!



まず目を引くのは、多機能レンジとしては異例の庫内容量13L。



20L未満が一人用でしたっけ。ってことは世帯向けではないってことですか?



ところがそうでもない。確かに庫内の底面は、他社の世帯向けモデルが約40×30cm程度あるのに対して、約30×30cmと小さめだ。1人向けモデルとそこまで大きく変わらない。が、ターンテーブルが無いこともあって、実際に使える面積は世帯でも十分使える広さがある。



外寸は、他社の1人向け単機能レンジに比べると、やや大きいな。とは言え、官舎の台所に設置できるサイズの食器棚の天面には十分置けるサイズだ。



また、容量の小ささは高さを切り詰めたことで実現している。庫内の高さは約15cmと、他社大容量モデルの2/3程度しかない。背の低さ故に、食器棚の上に載せてもドアの開け閉めに困ることはないし、安定性が高く転倒のおそれも小さくて済む。



でも、他社が背を高くしてるのに、低くして大丈夫なんですか?



実際使ってみれば分かるのだが、レンジを使う上で高さはそんなに必要ないのだ。この庫内高さは絶妙で、ガラスボウルは大きめのサイズでも高さ10cm+α程度。他の用途で食材をてんこ盛りにしても、ギリギリ天井に触れないで済む。



……言われてみれば、10cm以上の高さのあるものなんて、ボクもほとんど温めたこと無いですね。



高さを捨てた結果、実現したのが加熱時間の短縮だ。オーブンにしてもグリルにしても「予熱なし」を実現しており、オーブンで予熱する場合でも起動して数分で所定温度まで到達する。



すみません、今更なんですが、オーブンって何に使うんです?ボクは実家にオーブンがなかったもので……。そもそもグリルとオーブンは何が違うのか分からなくて。



グリルは電熱線の輻射熱で直接加熱する方式、オーブンは庫内の空気を暖めて間接的に加熱する方式だな。
オーブントースターはオーブンと名前が付いているが、実態としてはグリルに近い。



正直、私もあまりオーブン機能は使わないな。スーパーで売ってる安物のピザは、グリルよりオーブンで加熱した方が旨い気がする。
オーブンを使わないといけないメニューで言うと、家族は時々ケーキやクッキーを焼いたりする事があるな。私も、クリスマスにローストビーフを作ったこともある。



ローストビーフ!?そんな文明的なものを……船務長が……。



そんなことより、このZITANGの最大のポイントは自動リレー調理だ。



?



このZITANGは「レンジ▶グリル」ボタンを押して、調理開始ボタンを押すだけで、電子レンジで全体を温めた後、グリル加熱に自動移行して表面を軽く焦がしてくれるのだ。



それって、そんなに凄いことなんですか?



うむ。グリルは輻射熱で加熱する構造上、表面ばかりが加熱されて、表面は焦げているのに中は生ということが起きる。それに伝熱効率が悪く、調理完了までに長時間を要する。
ZITANGのレンジグリル加熱は、事前に電子レンジで全体を加熱しておくので、加熱不足が起きづらい。その後グリルで表面に強い熱を加えるので、カラッとした仕上がりを短時間で実現することができる。


三菱電機 RG-HS1商品サイトから転載



なるほど。合理的ですね。



アイデアは単純だが、どういうわけか他社はまるでこの分野に手を付けていないのだ。最近になって、ようやく象印が類似機能を投入したぐらいだな。



他社は過熱水蒸気調理や、高温オーブンに心血を注いでいるが、私に言わせてみれば、準備と後片付けに手間が掛かり、毎日使うわけでもない機能のために、無駄なコストとスペースを使うのはナンセンスだ。



それに引き換え、このレンジグリル加熱は、一度使い始めるとやめられないぞ。何せ、付属の角皿に材料をぶちまけて、ボタンを押して放置するだけで、だいたい食えるものが仕上がる。



おまけに、加熱に使った角皿をそのまま食卓に持っていくだけでいいのだ。別に大皿を持ち出さなくて良いので、洗い物が少なくて済む。
グリルという観点ではガスコンロの魚焼きグリルの代替にもなるが、コンロのものに比べ形状が単純なので洗浄は容易だ。


レンジグリル加熱が実現する時短調理
三菱電機 RG-HS1商品サイトから転載



世帯向けの大皿料理を作るのにも向いているが、一人で使うときも便利だぞ。マルちゃんの袋麺の上に、カット野菜と豚スライス肉を載せ、加熱後に粉末ソースをまぶすだけで焼きそばの完成だ。フライパンで作るのと異なり、油はねも無い。



おお、良いかもしれないですね。あとは値段かなぁ。やっぱり高いですか?



私がこれを購入したのはもう7、8年前のことで、当時は6万円オーバー。他社の多機能レンジもせいぜい4、5万円程度であったので、我ながら勇気のある買い物であった。
が、今や実売価格は4万円前後まで落ちてきて、他社製品は10万円オーバーも当たり前になってきたので、相対的にお買い得なポジションを得たのだよ。
無論、単機能レンジなら1万円台で手に入るので、プラス3万の価値を見いだせるかだな。



……あれ?このRG-HS1って、2017年発売ですよ。型落ち品ですか?コレ?



だと思うだろう?だが、その考えは逆だ。
家電メーカーには、故障時の修理用部品の保有期限が業界団体のルールで定められているのだが「製造終了時から●年」となっているのだ。故に各社は買い換えを促す意図もあって、毎年のように僅かなマイナーチェンジを繰り返し、製品を製造終了するのだよ。



ところがこの会社は、その業界の常識をまるで知らんのだ。そういったマイナーチェンジを行うことなく、ひたすら同じ製品を細々と製造し続けている。おかげで、私は耐用年数を超過しつつある保有機が壊れたとしても、修理できる可能性を残しているのだ。



どうして……商売っ気が無いんですかね……。



メルコがどうかしているのは常識なので、今更そのことにはツッコまない。
いずれにせよ、約10年前の製品とは言え、他社の最新機種と比べても全く見劣りしないものであること、私は疑わないぞ。



どうしよう。引っ越し前なのに、欲しくなってきちゃいましたよ。
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- 電子レンジ、グリル、オーブンの3機能
- 最大の売りは、電子レンジで全体を温めた後、自動でグリル加熱に移行する自動リレー調理「レンジ▶グリル加熱」で、加熱時間を短縮しつつ、カリッとした仕上がりを実現!
- 時短のため、敢えての小容量。庫内高さを低くすることで、オーブンの予熱なし調理を実現!
- 付属のセラミック皿は、加熱後そのまま食卓に並べても違和感ないデザイン。洗い物を減らせて便利!



どうでもいいことだが、このレンジは喋る。加熱を開始すると「あたため、頑張ります。」とか蕩蕩と述べ出すので、いつも私は「キミが頑張ったかどうかなんぞ、どうでもいいんだよ」「そんなことより、早くまともに探知できるレーダー造れよ」と、轟3佐ごっこをして遊んでいるぞ。



さ、さいですか……。
伸縮棚



冷蔵庫・食器棚は必須として、狭い官舎とは言え、さすがにもう少しモノを置くスペースくらいはある。そこで推奨するのが、伸縮可能な棚だ。
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- ゴミ箱を下に収めることで、デッドスペースになりがちなゴミ箱の上空間を有効活用!
- 幅を42.5cm~76cmまで伸縮可能なので、引っ越し先の部屋の広さに合わせて柔軟に対応可能!
- 奥行きは42.5cmで、炊飯器などを載せてもOK!



この商品は、官舎により台所のサイズは若干違うので、その時々の広さに合わせて寸法を変えられるのだ。



へぇ、こんなのがあるんですね。



この商品は本来、ゴミ箱の上空間を有効活用するための商品だ。必要なゴミ箱の数も地域により変化するので、その観点からもこういった棚はサイズ調整出来るのが望ましい。



船務長は、こういう棚の上に何を置くんです?



我が家では、ホットクックとティファールケトルが鎮座している。天板がスチールなので、テーブルタップを引っ張ってきて、マグネットで貼り付けられるのも棚として魅力ではあるな。もっとも、こうした家電を同時に利用すると、ブレーカーが落ちてしまうが……。
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- 材料を投入しボタンを押すだけで、煮物・炒め物・蒸し物などを調理可能!
- ガスコンロでの調理と異なり、その場を離れられるので時間の有効活用に!
- 低温調理にも対応しており、サラダチキンの自作も可能!



ちなみにこの棚、サイズ的にはZITANGも載る。私も載せていたことはあるし、1年経っても特に問題は感じなかったが、カタログスペックの耐荷重をオーバーするのであまり推奨はしない。



まあ、そこはやるなら自己責任ですね。
家電は箱を捨てないのが吉



そうやって、色々家電を買い揃えていくわけだが、箱は捨てずに取っておくのが良い。



やっぱり、引っ越しの時に使いますかね?



ああ。引っ越し業者は家電も養生して運んでくれるが、所詮アルバイトの学生が作業することも多いしな。引っ越し先で露骨に破損してたら補償を求めることも出来るが、大抵そういうのは見た目ではよく分からないものだ。動きはするが不調になるとか、転居後1~2か月で急に壊れるとか、そういうことになりがちなのだな。



そのように嫌な思いをしたくないなら、購入時の箱を保管しておいて、引っ越しの度に入れ直した方が確実だ。



しかし、そんなスペースあります?



それが、あるのだな。先に述べたように、古い官舎は寝室が広いのだが、大抵は妙に広い押入を備えている。他に用途も無いので、こうした空箱を入れておくのに利用出来るのだ。



加えて、エアコンを設置出来ない部屋も、空箱の格納場所候補になる。どうせ人が寝るには使えんのだ。物置にするしかなかろう。



なんだかなぁ……。
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ガスコンロは2つ持て



これも言われるまでもない話だが、ガスコンロは2つ持つことだ。



あー、都市ガス用とプロパン用ですか。



そのとおり。官舎により通っているガスが違うため、用途が違うと使えないのだ。



今借りてるアパートにはちっちゃなIHヒーターが備え付けられてるんですけど、官舎にはそういうの無いですよね……。



当然。ガスコンロを載せるためのくぼみと、元栓があるのみだ。





うーん、面倒ですね。レンタルサービスとかで済まそうかな……。



それは私も検討したことがあるが、買った方がいいぞ。
ガステーブル……いわゆるコンロだが、どの会社も1年借りると1~2万円程度は必要になる。有名メーカーのガステーブルでも、2万円程度で購入出来るのだから、数年もすれば購入しても生じる費用は変わらない。



以前は、移転料……引っ越し費用の支給が定額だったので、引っ越し費用をいかに抑えるかというのに心血を注ぐ必要があったのだが、実費支給になった今や、そこで努力をしても得るものは無い。



確かに……。



ちなみに、ガステーブルには56cm幅と59cm幅がある。ほとんどの官舎では59cm幅でも入ると思うが、私は不安なので56cm幅を買った。コンロ同士の距離が若干近くなったり、グリルが狭くなったりするが、私は大きな鍋で調理することも無いし、グリルはZITANGしか使わないので、特に問題は無い。



スキマが空いてると、横からごみが落ちたりしません?



それは59cm幅でも変わらない。むしろ壁とのスキマが狭い分、掃除が大変になる。



あー。。。
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エアコンは10~12畳用を。



続いて、忘れてはいけないのがエアコンだが、最低でも1台は10~12畳用を購入することを推奨する。



そんなに広いんですか?



いや、1台しか設置出来ないことが珍しくないからだ。



あっ……。



先にも述べたとおり、エアコンを設置するには貫通管やら電源やら、必要なモノが多くある。その全てを備えた部屋が一部屋しかない、ということも珍しくないのだよ。故に、その1台に全ての望みを託し、生命維持を頼ることを覚悟しなければならないのだ。



断熱ロクに無いって話でしたもんね。そうしたら、多少お金掛けてでも、もっと強力なのにした方が良くありません?14畳用とか、20畳用とか。



そう思うかもしれんが、一般に14畳以上のモデルになると200V電源が必要になるのだ。となれば、電源の切り替え工事も必要になるし、そのためには模様替え申請と退去時の原状回復も必要になる。さすがにそこまでしたくはなかろう。



うっ、確かに……。



12畳モデルは、既存の100V電源で利用可能な最大能力なのだ。
無論、消費電力は大きくなるので、頻繁にブレーカーが落ちるなら契約アンペア数を引き上げる必要も出てくる。このあたりはやむを得んな。



まあ、エアコンを頻繁に買い換えるわけにもいかないですもんね……。



これまでのノリだと、ここでまたしてもメルコ製品を押し売りするところだが、今回はダイキンだ。
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- 室内機がコンパクトなので、設置場所の制約が少ないです。
- 自動内部洗浄機能が従来モデルより充実していて、結露水による洗浄と空気清浄機でも用いられるストリーマ照射を行い、熱交換器でのカビ発生を防止します。
- 空気清浄機能を備えており、集塵フィルターへのストリーマ照射により、カビや花粉などを破壊します。



ま、どのメーカーでも、好きな物を使えば良いと思うがね。ただ、私が思うに、空調機で最も優れたメーカーはダイキンだ。空調はコンプレッサーがモノを言う装置故、その技術力こそが命なのだ。



戦前から軍艦の空調装置を製造してた会社ですし、砲弾の生産なんかもやってて、やっぱり冷却が命なところがありますよね!



空気清浄機を製造しているメーカーだけあって、エアコンに空気清浄関係機能を盛り込んでいるのが良い。官舎はそこら中にカビがまわっているからな。少しでも駆除してもらわなければ。



ええ、そうですね……って、あれ?コンプレッサーの話はどこに……?
除湿機はマスト



それから、忘れてはいけないのが除湿機だ。官舎は場所によりけり……とは言われるが、少なくとも私がこれまで入居した官舎は総じて多湿だった。真冬でも、湿度計がいつも70%を指しているのだぞ。



えぇ……。



おかげで、加湿器いらずだったのはありがたかった。が、本当に少しでも気を抜くとすぐにカビが出るのだ。



まあ、築50年も経ってると……ですね。昔、テレビで住宅は築30年あたりを過ぎるとカビの発生は不可避で、間質性肺炎のリスクが高まるから、具合が悪いなら引っ越せってやってましたよ……。



実際、どれだけカビキラーをばら撒こうとも、いたちごっこでしかない。おそらく、建物全体にカビの胞子が張り付いていて、条件を満たし次第爆発的に増殖するのだろう。



なんだかなぁ……。



だからこそ、除湿機が必要なのだ。ハイそこで紹介するのがコチラ!!
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- エアコンにも採用される「ムーブアイ」を活用し、洗濯物の生乾き部分を検知、優先的に送風して迅速な感想を実現!
- 優れたフィルターを有し、空気中のホコリやカビ、花粉などをキャッチします。
- 連続除湿にも対応し、ホースを繋ぐことでタンク容量の制約を受けずに除湿可能です。



このモデルは、メルコの除湿機の中では最もコンパクトなタイプで、強力さを求めるなら、もっと上の機種が良いだろう。



とは言え、上位機種とて壁を飛び越えて全部屋を除湿出来るわけではあるまいし、このモデルでも一部屋二部屋を除湿するくらいなら十分な能力がある。それよりコンパクトさを取った方が賢いと思う。



それより特筆すべきが、上位機種にはない室内干しに特化した機能で、洗濯物の乾燥度合いを検知してルーバーの動きを変えることによって、効率的な乾燥を実現出来るのだ。



それは確かに良いかも。



もともとの湿度が高いだけあって、屋内干ししたら乾かないし、ますますカビの発生を促進してしまうからな。これで極力湿度を低く抑えてやる必要があるのだ。



……よし!今日はこれだけ宣伝してやったのだ!メルコ!宣伝料をくれ!!



……販売に繋がらなければ、どれだけ宣伝しても無意味ですよ……。
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どうする?風呂のカビ



カビはカビでも、さらに厄介なのが風呂のカビだ。ハッキリ言うが、コレを止める術はない。どれほど気をつけても、1か月もすれば風呂はカビだらけになる。



なんだかなぁ……。



除湿機で延命してもいいが、所詮は延命に過ぎん。金もスペースも限られている以上、除湿機は部屋に回した方がお得だ。



すると、生えること自体は諦めて、生えたら駆除するわけですか。



そのとおり。



でも、話を聞いてる限り、カビは風呂中に蔓延するんですよね?そんな状態でどうやってカビを駆除するんですか?スプレーでばら撒くにも限界がありますよ。天井とか。



うむ。天井にスプレーするのはさすがに無理がある。そこで使うのがクイックルワイパーとカビキラーだ。



???



使い方は簡単。
①クイックルワイパーにシートを付ける
②カビキラーをシートに噴射する
③壁に塗る



えぇ……。



④カビキラーをシートに噴射する
⑤壁に塗る
⑥カビキラーをシートに噴射する
⑦壁に塗る
⑧カビキラーをシートに噴射する
⑨天井に塗る



何か画期的な策があるのでは、と期待してたボクがバカでした……。



そんなものは無い。ただただ、薬液を壁に、天井に、塗りまくれ。そして5分10分20分待ち、シャワーで洗い流せ。ただそれだけだ。
これをやるだけで、壁や天井は元通り、コンクリに白ペンキを塗りたくった姿を取り戻す。



注意すべきは、頭より高い位置に塗るにあたって、薬液がこぼれてくるおそれがあることだ。ゴム手袋やゴーグルなどの防護装備は忘れんようにな。



本当に、今から気が滅入るなぁ……。
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【意見】官舎の官舎のあるべき姿とは
本当に必要なのは、住居手当の増額



ま、色々文句ばかり言うが、それでも官舎があって助かっているのは事実なのだ。
しかし、敢えて言うが、私が思うに官舎の入居要件はアレでもかなり緩いのだよ。
1 職務上宿舎への入居が認められる公務員の類型の意義
国家公務員宿舎に入居が認められる公務員の類型は、以下の5類型とする。
職務上宿舎への入居が認められる公務員の類型と各類型に該当する戸数の根拠
- 離島、山間へき地に勤務する職員
- 頻度高く転居を伴う転勤等をしなくてはならない職員
- 居住場所が官署の近接地に制限されている職員
- 災害、テロ、経済危機、武力攻撃等を含め、政府の迅速な対応が求められる事件・事故等が発生した際、各府省が定める業務継続計画(BCP)等に基づき緊急参集する必要がある職員
- 国会対応、法案作成及び予算等の業務に従事し、深夜・早朝における勤務を強いられる本府省職員



水雷長が思うに、この中でどうしても国設宿舎に入居しなければならない、逆に言えば民間の住宅が使えないのは、どれだと思うかね?



うーん。1の僻地は、多分民間に任せていても住宅なんて無い場所を想定していますよね。これは国設宿舎じゃないとダメでしょう。
あとは………いや、他は民間の賃貸でもいけそうな気が。



ま、3の官署の近接地は微妙だな。官署が住宅地から離れていたら、住めるところが無くなってしまう。しかし、他の要件は水雷長の言うとおり、民間の賃貸でもどうにかなるのだよ。



事実、市ヶ谷の近辺などは一般借受宿舎が多いと聞く。一般借受しているということは、民間の物件があるということだ。



そりゃあ、東京なら住むところはあるでしょう。借りるのにいくら掛かるのか知りませんが。



うむ。そこなのだ。民間賃貸という選択肢もある中で、何故隊員が宿舎に入居するかと言えば、職場に近接する住宅の中では家賃が安いからに他ならない。
しかし……これは、考えようによっては、いわゆる民業圧迫なのではないか?



言われてみれば……。



でも、だからって宿舎を廃止されたら困るでしょう。家賃が高くなっちゃいますよ。無料宿舎の対象者なんて、居住場所の制限を受けるのに。



そう、私が思うに、問題はそこなのだ。仮に、賃貸を借りて月10万円の家賃を負担したとして、国から得られるサポートは、月28,000円の住居手当しかない。法律では、さも難しい計算式を振り回すかのように書いているが、住居手当が28,000円に届かないのは家賃が月61,000円未満の場合のみ。今どき、ワンルームですらその要件に合致するのは難しい。
(住居手当)
一般職の職員の給与に関する法律
第十一条の十 住居手当は、次の各号のいずれかに該当する職員に支給する。
一 自ら居住するため住宅(貸間を含む。次号において同じ。)を借り受け、月額一万六千円を超える家賃(使用料を含む。以下同じ。)を支払つている職員(国家公務員宿舎法第十三条の規定による有料宿舎を貸与され、使用料を支払つている職員その他人事院規則で定める職員を除く。)
二 省略
2 住居手当の月額は、次の各号に掲げる職員の区分に応じて、当該各号に定める額(中略)とする。
一 前項第一号に掲げる職員 次に掲げる職員の区分に応じて、それぞれ次に定める額(中略)に相当する額
イ 月額二万七千円以下の家賃を支払つている職員 家賃の月額から一万六千円を控除した額
ロ 月額二万七千円を超える家賃を支払つている職員 家賃の月額から二万七千円を控除した額の二分の一(その控除した額の二分の一が一万七千円を超えるときは、一万七千円)を一万千円に加算した額
二 前項第二号に掲げる職員 (中略)
3 前二項に規定するもののほか、住居手当の支給に関し必要な事項は、人事院規則で定める。



1時間半掛けて通勤しても支障が無いような公務員も、なにかあれば30分以内に駆けつけなければならない公務員も、同じ家賃補助額。



こんなふざけたシステムを放置しているから、都市部の公務員は死んでも官舎を手放そうとしないし、不公正な地域手当を放置しているのだ。



確かに、民間だと大手企業は月10万円オーバーの家賃補助もあると言いますもんね。今の基準だと、官舎への入居資格のある人は、国の命令で居住場所に強い制限を受けている人ですから、そのぐらいの家賃補助はあっても良いような気がします。



官舎への入居要件がある場合、自己負担額が2~3万円程度に収まるような住居手当。そのような制度が出来上がったとき、果たして国設宿舎にわざわざ入居する者が何人残るか。



今でこそ誰もが当たり前と思っているかもしれんが、国設宿舎は戦後未曾有の住宅難に対応する形で、やむなく生まれた徒花でしかない。住宅不足が解消されれば自ずとその役割も無くなっていく。今はその時代なのだよ。
空室の許容



でも、民間に任せておいて本当に大丈夫ですかね?民間に任せるってことは、いつなんどき、他の用途に転用されるか分からないってことでしょう?それで、緊急参集要員の住むところが無くなったからって、急には国設宿舎を建てられないと思うんですよ。
こういうのって、予算の獲得にも、用地の取得にも、建設にも数年単位の時間が必要なんですよね?



む、今日はいつになく冴えているな。確かに、それはそのとおりなのだ。私が述べたのは、平時の経済的合理性を追求すれば、ということで、リスクマネジメント上最適かはまた別の話なのだ。



しかし、そうした需給バランス変動のリスクに備えて持つべきというならば、現行の運用方針にはおかしな点が見つかる。それが、許容される空室率だ。



原状回復の無理な取り立てと言い、無料宿舎関係のゴタゴタと言い、宿舎係が隊員にあれこれ強要してくる背景には、空室を許容しない組織の方針がある。



だが、空室がない状態というのは、それ以上の入居需要が発生しても、新たに入居させられない状態のことだ。
現に、横須賀では緊急参集要員用の宿舎がまるで足りず、通常の宿舎に住まわせたり、それをよしとしない幹部が自発的に基地周辺の高額な賃貸を契約したりしている。



そんな見上げた人、いるんですね……



自衛隊の特性を鑑みれば、隊舎に準ずる、緊急時の宿泊所を保有しておくことには一定の合理性がある。
何しろ、いざ戦争が起きれば、基地内の司令部や隊舎が被害を受ける蓋然性は決して低いものではないからな。



今でこそ、横須賀の海上作戦センターに幕僚どもが集まって大わらわ、と誰しもが想像しているかもしれんが、場合によっては呉や舞鶴などに拠点を移さざるを得ない状況になるかもしれないのだ。



そしたらSFの幕僚がぞろぞろと総監部の作戦室に集まることになって、泊めておくスペースが無くなると……。



各地区には、出張者向けに外来宿舎があるし、教育隊の学生舎なども緊急時には活用できる。だが、現にコロナ禍の時はそういった寝床ですら不足に苛まれたのだ。



そのような寝床不足に陥ったら、他に使える選択肢はそう多くない。
ひとつは、基地近隣にある施設……主にホテルや集会所、会議室などを借用すること。
もうひとつは、運動場などにテントを張ること。



えぇ……。



文明人たる我々からすれば、とても信じがたいことであるが、陸自の連中は普通にやるぞ。施設利用や研修などの名目で奴らが押し寄せようとするとき、拒絶するために寝床が足りないことを伝えると、当たり前のように運動場にテントを張ろうとするからな。



精強すぎる……。



とはいえ、そのような態勢とて何ヶ月も維持できるわけではあるまい。ましてや不慣れな我々が野宿でもすれば、一晩明けることには一人ぐらい、冷たくなって発見されかねん。



そこで選択肢として浮上するのが官舎だ。営内の隊舎と異なり、食堂などが付いていないので、生活の維持にはやや難点があるが、少なくとも、床と壁と天井は手に入るのだ。
あるいは、家を焼け出された隊員が業務を継続する上で、官舎が避難先になることもあろう。



こうした有事に役立つプラットフォームは、平時には何の役にも立たないのが常だ。であれば、平時の空室率をあげつらい、隙あらば廃止に追い込もうとするのは、そもそも間違いなのではないかな?



つまり、緊急時に対応する余地を残すために、空室を許容すべきってことですね。



ああ。もちろん、金もスペースも限られている中、何もかも空室とはいかんだろうが、今の空室を許さない風潮は行きすぎていると感じている。
リフォームより新築を



官舎を生かす方向で考えたとき、私はどうしても気に入らんことがある。それは、築50年超の官舎についてリフォームが行われていることだ。



えっ?良いことじゃないですか。



私が言いたいのはだな、今その官舎をピカピカにしたとして、あと何年使うつもりなのだ?ということだ。まさか築100年になっても使い続けるつもりなのか?



た、確かに……。



確かに、鉄筋コンクリートの躯体はとても頑丈で、メンテナンスを施してやれば、長く使えるのは間違いない。とは言え、モノには限度というものがある。



私が古い官舎のリフォームに否定的な理由は、何より構造自体が古いからなのだ。大規模改修が入れば、配管は総取っ替えされ、壁にも穴がぶち開けられ、壁紙が付くなど現代的な見た目を獲得することになる。だが、もともとロクに断熱材が入っていなかった壁が極厚断熱材を獲得するわけでもないし、部屋のレイアウトが根本的に変わるわけでもない。



おまけに、躯体全体に蔓延したカビを、完全に根絶やしにした状態で引き渡してもらえるはずもなく。



聞いてると、その場しのぎっぽい感じがしますね。



表面的には綺麗になってやって来る。これまでわざわざ自分でコーナンに買いに行かないといけなかった換気扇が、レンジフード型になって初期装備されれば、それは心も躍ろう。だが、その状態の良さとて、どうせ数年程度しか維持出来ないのだ。



故に、私はリフォームなどとケチ臭いことを言わず、さっさと建て替えろと言っている。



新築するのってやっぱり難しいんでしょうか。



それは難しかろう。リフォームと異なり、新設ともなれば財務省の承認を得る必要がある。ただでさえ官舎を削減しようしている連中が相手なのだから、非常に難しいのは言うまでもない。



私が気に入らないのは、宿舎の担当者がアンケート結果を都合の良いように解釈して、新築を避けようとしていることだ。
よくある住宅関係のアンケートでは、宿舎に何故入居するのかというような質問項目がある。当然ながら家賃の安さが理由のダントツ一位だ。それと別に、「家賃が上がったら転居を検討するか」という質問には、多くの者がYesと回答する。



いや、当たり前ですよね。



すると何が起きるか。「隊員の最大の関心事は家賃。8,840円なら住んでくれるが、新築でも31,850円では誰も入居してくれない⇒新築しないでリフォームに専念しよう」という悪魔のようなロジックが組み上がる。



そんなわけないじゃないですか。



こんなの、担当者が面倒だから新築に挑戦したくないだけなのだ。
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家具はレンタルサービスの無償提供が望ましい



それから、最近になって緊急参集要員用宿舎の一部に、エアコン等が備え付けで入り始めた。


令和8年度自衛官の処遇改善パンフレットから転載。



良いですね。



そう思うかね?ところが……残念ながら、私からしてみれば良い迷惑だ。
エアコンにしても、シーリングライトにしても、ガステーブルにしても、私は既に全てを保有しているのだ。



転居先にそうした家具・家電があったら……、使う事もなく、部屋の片隅において保管しておくほかない。
無論、全官舎にこうした装備が備え付けられていて、今後一切気にする必要がないなら、私は喜んでそうした機材を処分する。が、実際はそうではない。次の官舎に備え付け家具があったとしても、その次の官舎には無い可能性が高い。捨ててしまったら、また買い直さなければならず、却って負担が大きくなってしまうのだ……。



うーん。難しいですね。全官舎に一律でそういうのを付けられたら良いんでしょうけど、どう考えても無理じゃないですか。



であるなら、私が思うに、解決策はレンタルサービスの無償提供だと思うぞ。入居者自身にどの家具・家電を借りるのかを選ばせ、料金は国が負担する。



たしかに。それなら、個々人の保有している家具・家電に合わせて最適な状態を作れますね。
司令官公邸の設置を!



ふむ、面白そうな話をしているな。



あ、艦長……。



船務長の意見もごもっともだが、何しろ金が掛かるな。そのあたりは、いかに国民の理解を得られるかに掛かっているのだ。



ええ。でしょうね。



これも実現可能性があまり高くないが、きっと必要になるなのが司令官公邸だ。



司令官って……SF司令官とかですか。



ああ。自衛艦隊司令官といい、水上艦隊司令官(旧護衛艦隊司令官)といい、海将まで登り詰めた男たちが、いまは船越宿舎の3LDKの部屋に住んでいる。



階級が高い人間に、どれだけの特典を与えるかは様々な意見があるだろうが、現実的な問題として支障が生じているのが軍人同士の外交なんだ。



ああいう高官のもとには、外国高官が訪問してくるんだ。公式には、海上作戦センターなどでの応接が行われる。


自衛艦隊Webサイトから転載



だが、こうしたイベントが「昼の部」だけで終わることは稀で、大抵は「夜の部」にもつれ込むんだ。そのとき、多くの国では友好関係をアピールするために来賓を自宅へ招待してホームパーティを開催する。



外交官みたいなことをしますね。
……って、そうか。3LDKのマンションでホームパーティをやるってかなり厳しいですね。



そうなんだ。あまりに生活感がありすぎて、さすがに中を見せるのは躊躇われる状態でね。そうなると、近隣のホテルの宴会場でレセプションを、ということになるが、発信するメッセージとしてはどうしても弱くなる。



苦肉の策として、船越宿舎には、司令官用の居室とは別に、レセプション用の集会場を設けることで、ギリギリホームパーティ感を演出できるようになっているんだ。



よく考えましたね。



感心している場合か。国家公務員宿舎に集会場が付いていたらどういう扱いになる?
1 原状回復及び軽微修繕の対象や範囲
国家公務員宿舎に係る原状回復等の取扱いについて(通達)(平成15年6月6日 財理第2212号 改正 平成28年12月2日 財理第3928号)
被貸与者が行う原状回復及び軽微修繕の対象等は次のとおりとする。
(中略)
(2)共用部分
イ 集会場、自転車置場、児童遊園地、共同物置、共同給排水設備及び共同電気設備の補修及び取替えのうち、以下のもの。
イ)建具、畳等について
A 障子及び襖(戸襖を含む。)の張替え(障子は一枚単位、襖は原則として一組単位とする。)。
B 網戸の張替え。
C 硝子の入替え及びパテ(ゴムパテを含む。)の詰替え。
D 把手、引手、錠、鍵、蝶番、戸車その他建具附属器具類の補修及び取替え(ただし、玄関のシリンダー錠及びドア・クローザーの取替えを除く。)。
E 畳表の裏返し及び取替え(一枚単位とする。)。
F 壁の塗替え及び壁クロス等の張替え(原則として一面単位とする。)。
(後略)



そう、共用部分だ。内装の原状回復やら軽微修繕やらは、入居者たちが行わなければならない。つまり、そのレセプション会場は入居者から徴収する共益費で維持することを運命づけられているんだぞ。



えぇ……。



用途が用途なだけに、どうせ他の隊員が自由に使えるような状態には無いだろう。重要な目的であることは認めるが、そのために余計なコストを賦課されるのは気に喰わんな。



船務長の言うとおり、船越宿舎でそうした対応を行う現状は、残念ながらあまり良い状態ではないんだ。



だいたい、米海軍の士官はSF司令官より立派な家に住んでますからね。さすがに、あのクラスの人間ぐらい庭付き一戸建てを与えてやってもいいと思いますよ。



あれ?でも、海自の高官のための公邸っていうのを、以前どこかで見たことありますよ。とっても立派な庭付き一戸建てでしたね。



それは地方総監公邸だろう。海上自衛隊が保有する数少ないe規格官舎だ。しかし……あれの建設年はアルファベットの略記に「M」が使われるのだぞ。



……明治?



……明治。



……ってことは、築100年超じゃないですか!



ああ、木造一戸建てで築100年を超えたとき、どんな世界が待っているのか……。
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後日



さて、そろそろ行き先は決まる頃かね?



それが……、今回の定期人事、ほかにゴネた奴がいたから全部ひっくり返ったらしいんですよ。一旦ボクの補職は保留らしいです。



おや、ということは当面キミはここに居残ることになるのだな。
ま、気が進まなかったようだし、何よりではないか。



くっ……!良いことのはずなのに!喜べない!!
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この記事では国家公務員宿舎について、次の内容を説明します。
第1回
- 国家公務員宿舎の概要
- 国家公務員宿舎の目的
- 業務の円滑化のためであり、福利厚生としての住宅支援目的ではないとされる。
- 種類
- 国設宿舎/一般借受宿舎/特借宿舎
- 省庁別宿舎/合同宿舎
- 部屋の規格と貸与基準
- 床面積に応じ、a~e規格に分類
- 実際に運用されているのはa~c規格
- 階級により貸与可能な規格(≒広さ)が異なる。
- 床面積に応じ、a~e規格に分類
- 無料宿舎とは
- 緊急参集要員などは、無料で官舎を借りることができる。
- ただし、行動範囲に著しい制約を受ける。
- 緊急参集要員などは、無料で官舎を借りることができる。
- 入居方法
- 管理は基地管理部隊の厚生課が担当
- 宿舎係と下調整の上、入居届を提出
- 国家公務員宿舎の目的
- 沿革
- 宿舎設置の世代
- ボリュームゾーンは1980年代以前に建設された「階段室型」
- 2000年代以降に建設された少数の官舎は、一般的マンションに似た間取り
- 国家公務員宿舎削減計画
- 2010年代、国民の批判により官舎は半数以上が廃止に追い込まれた。
- 入居要件の厳格化
- 無料宿舎の拡大と入居率の低迷
- 2010年代後半、艦艇の科長など部隊の主要幹部が無料官舎の対象に
- 老朽化等を原因とする入居率の低迷により、却って官舎存続の危機に
- 魅力化
- 2020年代の防衛予算増額により、リフォーム等が活発に
- 宿舎設置の世代
第2回
- 入居のメリット/デメリット
- メリット
- 家賃の安さ
- 寝室が広め
- 敷金・礼金・最低契約期間不要
- 木造家屋に比べ災害に強い
- 子育て等に向いたコミュニティ
- デメリット
- 老朽化と粗末な内装
- 断熱の乏しさ
- 官舎特有の風習
- 原状回復・軽微修繕関係
- メリット
- 入居時の知恵
- ネット回線の有無は事前確認可能
- 不良箇所は最初に徹底的に洗い出せ
- 家具・家電購入時は頻繁な転居を考慮して
- ガスコンロは2種類持とう
- エアコンは10~12畳用を買おう
- 除湿機は必須
- 風呂のカビは予防より駆除に注力
- 【意見】官舎のあるべき姿
- 本当に必要なのは、住居手当の増額
- 空室は許容すべき
- リフォームより新築を
- 家具はレンタルサービスの無償提供が望ましい
- 司令官公邸の設置を。















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