この記事では、入隊希望者の採用試験合格を支援するため、次の内容を説明します。
- 一般幹部候補生採用試験の2次試験は、小論文・口述試験・身体検査からなる。
- 小論文対策と身体検査については別記事参照。
- 口述試験(面接)
- 志望動機や定年までの勤続意思などを聞かれる。
- 面接官は通常、海幕の人事担当者(1佐~3佐程度)が複数人で行う。
- 試験のコツ
- 服装を綺麗に保つ。
- 聞かれたことに、明瞭に答える。
- 入隊後の自分を明確にイメージしておく。
- ウソをつかない。ただ、本音と建前は使い分ける。
- 地本の活用
- 2次試験の勉強は地本が頼りになる。
- 地本の本部や事務所長などには1尉以上の幹部自衛官が配置されており、自衛隊で好まれる文の書き方や面接での受け答えの仕方を理解している。
- 担当の地本が小論文の添削や模擬面接を行っているなら、積極的に活用すべき。
さて、身体検査と小論文の説明が終わったところで、次は口述試験に移ろうか。
口述試験
口述試験は……要するに面接だって言いましたっけ?
そう。口述試験なんて名前だから、口頭で知識確認の試験をしたりするのかなと思われがちなんだけど、実際は人となりをみる試験だよ。
面接の実施方法
面接ってどんな感じでやるんですか?企業だとグループ面接とかありますけど。
面接は単独でやるよ。待合室こそ受験者がたくさんいるけど、面接自体はひとりずつ部屋に入ってやるんだ。
面接官は……確か3人だったと思う。海幕で人事を担当している幹部、1佐~3佐くらいの人が複数人並んでて、ひとりにつき2~3問くらい質問をしてくるんだ。
時間はせいぜい10分くらい。そんなに長くはないよ。
他の人のことを気にしなくて良いんですね。
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質問の内容
質問って何を訊かれるんですか?
志望動機とか、仕事についての考え方とか……かな?
民間の面接で時々聞く「あなたを動物にたとえると何ですか」とか、そういうアレな質問は来ないから安心して。せいぜい「自己紹介してください」とか「大学で力を入れていたのは何か」とか、そういうのくらい。
- 志望動機
- 自衛隊を志望したのは何故か。
- 自衛隊の中でも何故海上自衛隊なのか。
- 志望の度合い
- 海上自衛隊以外に考えている進路はあるか。
- 海上自衛隊の志望は何番目か。それは何故か。
- 入隊後の展望
- どのような職域で働きたいか。それは何故か。
- 希望の職域が叶わなかったらどうするか。
- どんな指揮官になりたいか。
- 入隊後に向けて、学んでいること、取り組んでいることはあるか。
- 制約・不利益について
- 転勤の多い仕事だが、大丈夫か。
- 定年まで働くつもりはあるか。
- 集団生活に適応できるか。
- その他
- 最近気になっているニュースは何か。
- 最近読んだ本は何か。
他にも色んな質問があるんだけど、こういう質問を通じて試験官が何を確認しているかというと、①受け答えがしっかり出来るか ②すぐに辞めたりしないか の2点なんだ。
その2点をクリアしているなと、試験官に思ってもらえれば、不合格にはならないってことですか。
そういうこと。
幹部候補生学校の第1学生隊(A幹)には、この口述試験を突破できたとは思えない、とんでもなくエキセントリックな2課程が各分隊に1~2名ずつやって来ると言われており、「珍獣枠」と俗称されていたりします。
人材の多様性を生むために、わざとそういう採用をしているに違いない……とまことしやかに言われていますが、真偽の程は明らかではありません。
ただ、ひとつ言えるのは、自信が無いからと言って珍獣枠狙いで変な解答をするべきではないということです。そもそも本当にそんなモノがあるのか怪しいですし。何より、珍獣枠の珍獣枠たる所以は、本人はいたって真面目にやっているつもりなところにあります。凡人が珍獣を装ったところで、ただのアカン人にしかなれません。あなたが常人であれ珍獣であれ、試験には真面目に取り組みましょう。
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試験のコツ
じゃあ、試験のコツをお願いします。
おーけー!
コツ① 服装を綺麗に保つ。
まずはなんと言ってもコレ。服装容儀だよ。
あの……大事なのは分かるんですけど、真っ先に強調するのがコレですか?
なにを言ってるんだい!キミはこれからアイロン掛け職人養成所へ入ろうっていうんだよ?コレは避けては通れないでしょ!
それは……そうかもしれませんけど。
真面目な話、試験官の立場になって考えてみて?
1日に数十人の志願者を捌かなければならないんだから、ひとりの評価を決めるのにかけられる時間は、面接時間+面接が終わってから次の志願者が入室するまでの数分間。そんな短時間で点数つけようってのに、印象の影響を排して……なんて無理な話だよ。
むしろ、幹部としての相応しさを見るんだから、印象すらも評価対象と言える。
だから、見た目の善し悪しは結果をダイレクトに左右するんだ。
分かりました。で、具体的には何をすればいいんですか?
まずは服装選び。
悪いことは言わないから、オーソドックスなリクルートスーツにしておきなさい。スーツも靴も、シンプルで飾り気の無いものを。どうせ就活用に1着くらいは持ってるでしょ?
まぁ、持ってはいますが……。
自衛官は、シャバの世界によくある煌びやかな服を見慣れてないから、飾りがたくさん付いてる人を見ると、警戒して縄張りに入れないようにする習性があるんだ。(超偏見)
それは、自衛官全般ではなく先パイのことでは……
靴はしっかり磨いておいて、待合室での待機時間の間に仕上げ布でササッと光らせる。
多分、会場付近で前日宿泊することになると思うけど、たいていのビジネスホテルには靴磨きペーパーがあるから、それで仕上げするのも有りだね。
待合室で磨くって、そんなことしてて大丈夫ですか?
おかしいヤツだと思われません?
民間企業ならいざ知らず、自衛隊はお役所仕事だから、待合室での振る舞いなんて全く見てないよ!
評価は口述試験だけで決まるし、試験官以外の人は評価に影響を及ぼすことができない。だから大丈夫!
なるほど……
スーツもアイロンをかけておこうね。
そうですね。ただ、いくら事前にアイロンをかけておいても、移動したり椅子に座ったりしたら、シワが付いちゃうじゃないですか。流石に待合室でアイロンはかけられないでしょう?
それは確かにそのとおりで、完璧な状態で面接に臨むのは、はっきり言って不可能。
でも、全くやってないのと、事前にやって後からシワが付いたのとでは全然違うよ。
特に印象を左右するのが、ジャケットの身頃……つまり、胴体の部分。
それとズボンの股より下の前面。そして膝の裏。
ジャケットの肘の内側やズボンの股より上のところにもシワは付きやすいけど、ここはあんまり印象を左右しないのと、気をつけてもシワを回避できないから、ここで努力しても仕方ない。
膝の裏なんて、すぐシワだらけになりません?
そこは注意すれば回避できるんだ。
膝裏を守る上で大事なのは2つ。
しゃがまないことと、椅子に深く腰掛けないこと。
しゃがむとズボンはあちこちシワだらけになるから、ズボンを履く前に靴を棚から出しておくとか、工夫するといいよ。
そして座るときは、浅く、お尻だけ椅子の上にちょこんと乗せて座るんだ。
ジャケットも同じ。
まず、気を付けないといけないのは鞄だね。ショルダーバッグやバックパックを使うと前後の身頃と肩が悲惨なことになってしまう。スーツの肩にはパッドが入ってるから、ここの形が崩れると多少アイロンをかけてもヨレヨレになってしまう。極力、手持ちの鞄にした方がいいね。
前日宿泊する場合、荷物が多くなってしまうけど、試験では使わない荷物は別にして、ホテルやコインロッカーに預けてきた方が楽だと思う。
それから、背中!
後ろの身頃は背もたれに寄りかかるとすぐにシワだらけになるからね。膝裏と同じで、椅子には浅く座って背もたれに寄りかからないこと!背中を見れば、どういう姿勢で椅子に座ってたのかは一目瞭然だよ。
なかなか大変ですね……
こういう工夫は幹部候補生学校に入ってからも通用するからね。教務中も背もたれは使わないし、休み時間に空きベッドに座るときも、上着とズボンを脱いだりしてる。
パンツだけでベッドに座ってるんですか……。
うん。
自分たちのベッドはシーツをきちんと張っておかないといけないから、退職者の使ってたベッドを部屋のみんなでシェアするんだ。靴磨くのも、携帯電話いじるのも、終始立ったままはキツいからね。
何はともあれ、家やホテルでしっかりきれいにしておくこと。面接までに汚さないように気をつけること。この2点をしっかり守れば、そうそう悪印象は与えないで済むはずだよ。
そういえば……身体検査の時はTシャツと短パンに着替えないといけないんじゃありませんでしたっけ?
うん。そのときもグシャグシャっと丸めたりせずに、しわが付かないように、きれいにロッカーに入れておかないといけない。
ロッカーと言っても、銭湯の脱衣所より粗末なところだから、ハンガーとか無いんだよね……。
荷物の下敷きにするとか、絶対だめだよ?
そういう会場なのに、ハンガーも無いんですか。なんと世知辛い……。
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コツ② 聞かれたことに、明瞭に答える。
次は、小論文と同じ。聞かれたことにきちんと答える。
……当たり前のような?
いや、そのように思えて、実は聞かれたことに答えられない人は結構いる。
おい、水雷長。弾薬陸揚げの調整は今週中だったろ。もう要望書は送ったのか?
はい。来週、陸揚げ用機材を搭載します。
……俺はな。「送ったのか?」って訊いたんだ。で、送ったのか?
……あ!すみません。
今朝、送りました。先方から口頭で了解が来ていまして、今日中には回答書も送られてくる見込みです。
了解。なら最初からそう言えよ。
……先パイ、いつもそういう話し方してるんですか?
な、何を言ってるんだい!?これはあくまでボクの知人の話を書いただけだよ!?
はいはい、そういうことにしておきましょうね。
それはおいといて。
この場合、質問された方は「はい」だけで回答した気になっているけど、質問した側からすると、「はい」だけでは単なる返事なのか、意味を持った回答なのかがわからない。
加えて、質問された方は、「きっと相手はこの情報が知りたいはず」と早合点して、聞かれてもないことをペラペラ喋っている。
質問した側からすれば、質問の答えを返さないくせに、そのまま話を進めようとしているように感じて、イラッとする。
アレですね。それなりに頭は良いけどコミュニケーション取れない人にありがちな、自分の頭の中だけで話が繋がって、途中をすっ飛ばして話すヤツですね。
特に話し方の癖が分かっていない相手と話す場合は、少しやり過ぎなくらい、直球で答えておいたほうが良いね。
相手の質問に正しく答えるには、まずは相手の質問が何なのかをよく聞き取ることだよ。
たかが5分10分なんだから、しっかり会話に集中すること。
何を話そうかって心配してると、耳からの音が入ってこなくなりますからね。そこは気をつけることにします。
それから、話し方も努めて明瞭に。
自信が無いと小声になるような人も多いけど、さも自信があるかのように大きな声で答えてね。
ハッタリも時に大事ということですね。
話す時はダラダラ話さず、よく整理して順序よく話すこと。
そこも小論文と同じような感じですかね?
うん。例えば「○○で大事なものは何だと思いますか?」という質問に対しては「はい。××が大事だと思います。理由は△△だからです。」といった具合に。原則は「結論+理由」。
間違っても「えっと……□□を考えると●●かもしれませんが、△△だとも言われていますし、××をやらないわけには……」なんて答え方をしてはいけない。
そんなにポンポン言葉が出てくれば良いんですが。
難しいと思うけど、これはスピード勝負だね。
答えに窮することがあっても、なんとか短時間で整理を付けるんだ。
そういう場合、「えっと……」とか「あー」とか声を出さないこと。考えるときは「少し考えさせてください」と申し出て、沈黙するんだ。
それでも、沈黙して良いのはせいぜい4、5秒くらい。会話のキャッチボールを途絶えさせないようにね。
なかなか難しいこと言いますね……。
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コツ③ 入隊後の自分を明確にイメージしておく。
沈黙しないコツとして、入隊した先のイメージを具体的に持っておくこと。
入隊後ですか。先パイにこれまで散々聞いていますが、ベッドメイクしたり、アイロンかけたり、靴磨いたり、カッター漕いだりするんですよね?
いや、それは幹部候補生学校の話。幹部候補生学校を出て、遠洋航海に行って、それからどんな幹部になりたいのか。そのイメージをしっかり持たないとね。
志望動機、とはちょっと違いますが、確かにイメージは大事ですね。
具体的なビジョンを持たないと、ちょっと複雑な質問をされただけですぐにボロが出るからね。
たとえば、未来は飛行要員を希望しているけど、それはどうして?
そりゃあ、パイロットになってみるのも悪くないなと思ったからです。
海上自衛隊の飛行要員は、固定翼と回転翼に分かれるけど、どちらを希望してる?
固定翼ですね。
それはどうして?
……
言われてみれば、なんでですかね?
なんとなく。固定翼の方が飛行機っぽいというか……。
回転翼の要員になってしまった場合は、辞める?
いえ、そこまで固定翼に思い入れがあるわけでもないですね……。
じゃあ、飛行要員から外されて、艦艇乗りになったらどうする?
あー……。そうですね……。
という具合に、ちょっと突っ込んだ質問をされたときに答えられないと、点数は望めない。というか、格好悪い。
具体的に何をやりたいのか、どういう幹部になりたいのか、を具体化すること。それから、それを望むことで発生するリスク(そのために何を捨てるのか、それが叶わなかった場合どうするのか)もよく考えておかないと、底の浅い人間だと思われてしまうんだ。
気をつけます。
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コツ④ ウソをつかない。ただ、本音と建前は使い分ける。
こういう話をすると、動機とかエピソードとかを「作っておこう」とする人もいるんだけど、止めておいた方が良いね。
少し予想外の質問が来るだけで、答えられなくなったり、矛盾だらけの話をすることになってしまうから。それに完璧に対応出来るぐらいのがバーストーリーを作れるなら、その労力をきちんと自己分析にあてた方が良いよ。
ウソはつくなってことですね。
そう。全くバレないようにウソをつける人間はなかなかいないからね。
さて、これらを踏まえた上で、改めて質問をしてみよう。
「あなたが海上自衛隊を志願したのは何故ですか?」
はい。…………
私が海上自衛隊を志願したのは、それなりに給料が良く安定していて、社会的な地位もそれなりにあって、それでいて同僚たちの知的水準が自分よりちょっと下なので、かなり上まで出世を見込めると思ったからです。
ストーーップ!!!
もう我慢ならん!表へ出ろ!!
えっ、だってウソはいけないって……。
だからって何でも言って良いというものではないの!
そのぐらい、ちょっと考えれば分かるでしょうが!
むぅ……。
本音と建前はよく使い分けよう。
例えば、「ぶっちゃけ、何年か足を突っ込んでみて、合わないと思ったら別の仕事に変えようかな」なんて思ってる場合。
でも、面接官が「定年まで働く気はありますか?」と訊いてくるのは、すぐに辞められたら困るから、そういう質問をしているワケ。となれば、答えるべきは「イエス」以外にあり得ないの。
そこはウソついてもいいんですか……。
「なんで海上自衛隊に入隊しようと思ったの?」と訊かれて「給与をもらうためです」なんて解答は、正直かもしれないけど、社会人としては不適当。
本当は金目当てなんて、訊くまでもなく分かってるの。みんなそうだもの。その上で、表面上は当たり障りのないコメントを、しかも違和感なく答えられる。そのくらいは出来てくれないと、幹部としてはやっていけない。
そういうもんですか。
2次試験は落とす人間を選ぶための試験だからね。
どれだけペーパーテストの点が良くても、ここで「不適」が付いたら、採用は見込めない。だから、たとえ本音が他にあるとしても、建前を説明する能力は必要なんだ。
これは、「ウソをつけ」って言っているわけじゃないんだ。
人間の心ってとても複雑だから、混じり気無くひとつのことだけで占められているなんてことは、まずあり得ない。だから、志望動機にしても、勤続希望にしても、人に説明できるようなものが、何パーセントくらいは必ず心の中にあるはずなんだ。
人に説明できるもの……
未来はさっき、給与が良くて社会的地位があって、と言ってたけど、入隊を希望した理由は本当にそれだけ?
そのくらいの仕事だったら、ちょっと探せば他にもたくさんあったはず。それでも海上自衛隊にと思ったのは、他に何か理由があるからでしょ?
それは……。
ヒントはここまで。あとは自分で考えて。
自分を見つめ直して、自分自身で出した答えでないと、面接では役に立たないから。
分かりました。もう少し、考えてみましょう。
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地本の活用
それはそうと、先パイ。
公務員試験用の小論文や面接対策の本なんかは、どこまでアテにして良いんですかね?買ってはみたものの、ちょっと普通の公務員試験とは違うので、果たして本当に対策が間違ってないかが不安なんです。
不安は当然あると思う。
そういう時、一考の価値があるのは地本に相談してみることだね。
地本……ですか?
そう。地本。各都道府県の地本の本部庁舎はもちろん、募集事務所長にも1尉以上の幹部自衛官が配置されてるからね。彼らは、自衛官で好まれる文の書き方や、面接での受け答え方を知っている。だから、彼らの指導を仰ぐのはアリだと思う。
へぇ、そんなことまでやってくれるんですか?
やってくれるかどうかは、その地本次第。
採用試験に応募させた後は事務的な連絡しかしないところもあれば、何かと連絡をよこして手厚くサポートするところもある。ボクが入隊した時は、事務所長に何回か小論文を添削してもらって、口述試験は地本で志願者を集めて模擬面接会をしてくれた。でも、よその地域から来た人はそんなことは一度もやってもらってなかったと言ってたかな。
もちろん、公式に明文化された業務ではないから、厚意でやってくれたらラッキーくらいに思っておいた方がいいよ。
とは言え、彼らも自分たちがリクルートしてきた志願者が入隊まで漕ぎ着ければ、評価も上がるからね。お願いするだけお願いしても、損はないと思う。
先パイに頼むより良いですか?
ボクはボクで、もちろん未来にはアドバイスするよ。
そうやって知り合いを頼るのは悪くないと思う。
ただ、地本に頼ると良いのは、地本は多くの志願者を見てきているって点だね。どういう雰囲気、どういう態度の人が合格したのかを知っている彼らのアドバイスは、そこら辺にいる幹部のアドバイスより遥かに高価値だと思うよ。
なるほど!ありがとうございます。
地本にも連絡してみます。
相手は相手で、ゴールデンウィークを狙った募集活動とか、その後始末とかで忙しいと思うからね。くれぐれも失礼がないようにするんだよ。
そうですね。わかりました。
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