この記事では、護衛艦に関して、次の内容を説明します。
- 護衛艦とは、他の乗り物(航空機、水上艦艇、潜水艦など)と直接交戦することを目的とする水上艦艇であること。
- 護衛艦は、普段、警戒監視の任務に従事したり、戦闘に備えた訓練を行っていること。
護衛艦は「戦う」水上艦艇
護衛艦か、そうでない艦か。違うのは運用構想。
ねぇ先パイ。ホームページで見たんですけど、海上自衛隊っていろんな種類の船を持ってるじゃないですか。これって何が違うんですか?
おぉ!興味ある?嬉しいなぁ!
そうだね、艦にはそれぞれの役割があって、その役割のために必要な装備を持っているんだ。一番代表的なのは護衛艦だよ。
それって、先パイが乗ってるやつですか?
そうそう。護衛艦ってのは、簡単に言うと敵と戦うための艦なんだ。
ふーん。敵と戦うのが護衛艦……。そうすると、他に載ってた船は戦わないんですか?
戦わない、っていうとちょっと違うね。他の艦にもそれぞれの戦い方があるけど、敵と直接ぶつかりあう訳ではないってだけなんだ。
?
ごめんごめん、分かりづらかったね。
護衛艦ってのは、飛行機とか、船とか、潜水艦とかを攻撃するための艦なんだ。そのためにミサイルとか、大砲とか、魚雷とかを装備しているんだよ。
他の艦はミサイルとか積んでないんですか?
大砲くらいなら装備している艦もあるけど、護衛艦ほど色んな種類をたくさんってわけではないね。それは、艦によって戦い方が違うからなんだよ。
たとえば輸送艦。陸上自衛隊の部隊を載せて離島に運ぶ事が出来るんだ。ミサイルも大砲も装備してないから艦自体は敵を攻撃できないんだけど、彼らの輸送が上手く行くかで島を守れるかが大きく変わる。これも大切な戦いなんだ。
他には、海の中に仕掛ける地雷みたいな爆弾を機雷って言うんだけど、掃海艦や掃海艇はこの機雷を取り除く役割があるよ。
機雷を仕掛けられると、護衛艦だけじゃなくて民間の貨物船やタンカーも海を通れなくなって、日本なんかあっという間に干上がっちゃうからね。機雷を除去することも大切な戦いに違いないよ。
なるほど、だんだん先パイの言いたいことが分かってきました。
ミサイルや大砲を載せてるとか、そういうことだけではなくて、みんなが連想するようなやり方で「敵と戦う」のが護衛艦で、他の艦は、また別の役割を与えられているってことなんですね。
そう。大事なのは、存在理由とか運用構想とかなんだ。直接敵と殴り合うために建造されたからこそ、ミサイルとかを積んでるっていうのが正しい順序だね。
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護衛艦のお仕事
先パイは護衛艦に乗って敵と戦ってるんですよね?もう何隻か沈めたんですか?
そりゃぁもうねっ!……ってあるわけないだろ!
えー……無いんですか……
そりゃそうだよ!あったらマズいでしょ!
沈めるどころか、実際に戦ったことも無いよ!
……でも、護衛艦は戦うためにある艦なんですよね?
戦ってないなら、普段何してるんですか?
ぐぬぬ……痛いところを突いてくる……
……普段は訓練をしたり、任務行動に出たりって感じだね。
任務?
あんまり詳しくは言えないけど、警戒監視と言って、日本に変な船が入ってこないように、見張る仕事をしてるんだ。
あとは、戦争になったときに戦えるように、訓練をしたりしてるよ。
ふーん。そうなんですね。
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まとめ
じゃあ、いったんまとめるね。
護衛艦は、ミサイルや大砲や魚雷を装備していて、敵と戦えるように作られている水上艦艇なんだ。
他の艦艇も戦争に参加しないわけではなくて、直接敵を攻撃するような使い方を想定されていないだけなんでしたね。
普段は、警戒監視のような任務行動に従事したり、戦闘のための訓練をやったりしているよ。
……ふむ。こうして聞いてみると、別に敵と戦っているわけでもないし、警戒監視ってのは艦で門番として突っ立っているようなものでしょ?
案外、楽な仕事なのかも……。
……未来?
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